◎こんにちは。サポートステーションです。
クリスマスが過ぎ、早いもので今年も残すところ4日となりました。
12月に入ってもびっくりするくらいに暖かかった陸前高田も、この数日でようやく冬らしい気候になってきました。暖かいのは過ごしやすくて良いのですが、雪解け水がその後の農業や漁業にとって重要なものですから、やはり冬は冬らしいことが望ましいのでしょうね。
さて、今月も多くのボランティアさんが陸前高田市で活動してくださいました。初めてボランティア活動のために京都から一人で来たという高校生もいました。また、毎年、定期的に当地の復興の様子を心配して来てくださる方々も少なくありません。震災の風化が叫ばれる中、遠方からも想いを寄せてくださることは、とても嬉しく、ありがたいことです。
◎12月のサポステのおもな活動をご報告します。
〇依頼者さんの敷地や、私有地と公有地の狭間で手入れの行き届かなかった用水路周辺の草刈りやゴミ拾いをお手伝いしました。震災瓦礫が残っているような場所もあり、依頼者さんは以前から気になっていたようです。年内にキレイにすることができ、とても喜んでおられました。
〇継続してお手伝いをしている地元の「高田松原を守る会」との活動は、現在、防潮堤に植える(再来年春に予定)苗木を、冬の寒風から守るための竹柵作りをしています。竹の切り出しから編みこみまでを地道にお手伝いしています。
小さな苗木が、いつの日か木陰をつくる松林となり、多くの人々で賑わう高田松原に復活することを願いつつ、来年もお手伝いを継続していければと思います。
〇古川沼の遺留品さがしも継続しており、12月は土曜日に2度活動することができました。手がかりとなるものはなかなか見つからないのですが、ボランティアの皆さんは、少しでも行方不明者の方々の手掛かりとなるものが見つかるよう、一生懸命活動してくださいました。
〇見つかった写真等の思い出の品を管理・返却している社会福祉協議会の受託団体「思い出の品返却会場」で、アルバム写真の整理など、細かい手作業のお手伝いをしていただきました。大切な思い出の品を、ボランティアの皆さんは想いをこめて丁寧に活動しています。
〇仮説住宅にお住まいの高齢者宅の引越しや、部屋の整理等のお手伝いを行いました。依頼者さんが捜していた大切なものが見つかったり、とても助けられたと感謝していました。
〇ホタテ養殖の手伝いなどの漁業支援やりんご農家の手伝いなど農業支援も継続的に行っています。春先にリンゴの摘果作業をお手伝いした親子さんが、同じ依頼者の畑で収穫を手伝い、依頼者さんもボランティアさんも「豊作」を喜びあっていました。また、再生した農地に植えた「ヤーコン」も無事に収穫でき、地元の営農組合に引き取っていただきました。この活動が少しずつ地域活性につながっていることを実感しています。
◎陸前高田への想いを持ち続け、全国から足を運んでくださるボランティアの皆さん(今月は兵庫・大阪・京都・富山・福井・愛知・静岡・山梨・神奈川・千葉・埼玉・県内)、本当にありがとうございます。皆さんの想いが、皆さんの存在が、住民の方々の支えとなっています。これからもよろしくお願いします。
本年も陸前高田市まで足を運んでいただき、誠にありがとうございました。来年も、引き続きどうぞよろしくお願い致します。
本格的な冬の寒さがやってくる季節ですが、皆様お元気で年末年始をお過ごしください。またお会いできますことをスタッフ一同楽しみにしております。
皆様、よいお年をお迎えください。